嫌なことがあったとき

病気になったとき

その治療は
「病気になっちゃった」

と、その事実を受け入れることから始まる

「ならなかったらよかったのに」
「もっと運動してれば」

「なんであんなもの食べちゃったんだろう・・・!」

なんていくら思ったって

その病気は治らない

怒ったって仕方ないことは

誰もがみんな分かっている

なるべく早くにその事実を受け止めて
治療を始めるべきだってみんな分かっている

 

嫌なことがあったとき

それを治す最初のステップも
それと同じこと

 

電車に乗り遅れたとき
忘れものをしたとき
仕事で失敗をしたとき

恋人に振られたとき

「あそこで信号が赤にならなかったら」
「昨日思いついたときに入れておけば」
「私ってダメだ・・・」

「あんなこと言わなかったらよかった」

なんて
いくら思ったって

嫌なことは治らない

むしろ、そんなことを思えば思うほど
嫌なことはどんどん大きくなっていく

 

嫌なことを治したいとき

その最初のステップは

「こうなっちゃった」
という事実を

まず心で受け止めること

 

なっちゃったものはなっちゃったんだもん

遅れちゃったものは遅れちゃったんだし、

忘れちゃったものは忘れちゃったんだもん

 

「そうじゃなかったらよかったのに」
って悲しんでも怒っても

状況が変わるわけでもないし

つまりその怒った時間って
人生の貴重な時間を嫌な気持ちに費やしてしまっていて

なんだかとても無駄みたい

限られた人生の時間

なるべくハッピーにすごしたいよね

 

だから、悲しむんじゃなくて
その事実を大人に受け止めて

そこから時間を再スタートする

だって、私たちはもうその新しい「時間」にいるんだから

 

遅れちゃった。
待たせちゃって悪いなぁ。

ごめんね、ってメールしよう。先にケーキでも食べててね。

財布忘れちゃった。
不便だけど、

まぁ、一年後にはきっと忘れたことなんて忘れてるね

失敗しちゃった。
困らせちゃって悪かったな。

せっかくだから、自分の成長の糧にしよう!

振られちゃった。
でも、私たちどうせいつか死んじゃうんだし
5年一緒にいても、30年一緒にいても
いつかは必ず、離れ離れになるんだよね

 

そう思えたら、
人生あんまり苦しい時間がなくなる
無駄に悲しい思いをしている時間が少なくなる

 

Geshe-laがあるとき

『忍耐がない心』とは
ものごとがそうであるときに
『そうじゃなかったらいいのにと思う心』

と言っていて

そう言われたら
なんだか

くよくよしてることがバカみたいな気持ちになった

だって、ものごとはもうそうなんだから

 

そうして
事実を受け止めて

私たちが新しく時間をスタートするとき

私たちの心は強く
そしてものすごく優しいものになる

 

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