怒ることは
避けられないことだと思う人たちがいる
口うるさい上司だったり、ダメな政治家
割り込んでくる車や
急にキャンセルされた約束
世の中の不合理
私たちの権利を取り戻すには
怒ることが必須だと思う人たちもいる
だけど、考えてみてほしい
怒ることは気持ち悪い
怒りが心の中に湧き上がってきて
体に充満していくあの感覚
他のことが何も考えられなくなって
心のコントロールさえ失ってしまう
力強いようで無力な感覚
私たちが欲しいもの、私たちに共通する願いは
幸せでいたいということ
なるべく嫌な気持ちでいたくないということ
私たちが怒るのも
そうすることで、私たちの権利を取り戻し
その結果幸せになれると思っているから
だけど怒ることで本当は
私たちはその願いから遠ざかっている
幸せになりたいから怒っているのに
私たちの心は
結果、嫌な気持ちになってしまう
そして怒ることで私たちは
冷静に状況を見れなくなって
うまく状況も改善できなくなっている
怒ることの弊害は他にもたくさんある
自分の意見を聞いてほしいから怒るのに
相手は余計に心を閉ざしてしまうこと
寂しくて悲しいから怒っているのに
怒っている人の周りには誰も寄りつきたくなくなること
どんなに美しい人でも
心を怒りにコントロールされていたら
魅力的じゃなくなってしまう
怒り続けても
怒りの種がこの世からなくなることは、きっとない
怒り続けることで
私たちの人生の限られた時間が
怒りに占められていく
そんなことは とても悲しいと思う
不幸な状況にいることはとても悲しいことで
差別を受けたりすることもとても悲しいことだと思う
だけどそんな中
さらに怒りに心を占拠されないといけないとしたら
それはもっと悲しいことだと思う
せめて穏やかな心でいてほしい
穏やかな心でも 状況を改善しようと努力することはできる
むしろ、きっともっとうまく改善できる
穏やかな心でいることでせめて
その不合理たちに
私たちの幸せを奪わせないでほしい
私たちの心を何に明け渡すかは
本当は、
私たちが決められるのだから